ネギサブカルト

愛と偏見を持って音楽のお話をするブログ

洋楽第一号として登場するのは

6日目 Coldplay「Politic」

オススメ度 ☆☆☆☆☆

聴きやすさ ☆☆

暗さ ☆☆☆☆

youtu.be

 

 ネギサブカルト史上初めての洋楽。管理人が高校生の頃、洋楽のチャートを放送する番組で「Paradise」を初めて聴いた。それがColdplayとの出会いだった。今まで聴いたことのあるバンドとは違う、壮大でエモーショナルな曲調に魅了され、他の曲も聴いてみたい!とTSUTAYAで借りたのが本日の主役、「politic」の収録された『A Rush of Blood to the Head』というアルバムだった。借りた理由は簡単で、「名盤!オススメ!」とポップが出ていたから。今考えると、「The Scientist」とかその辺の所謂分かりやすい、いい曲が収録されている故のオススメだったのかもしれない。(始めに「Yellow」聴かせないんだとはずっと思っていた)ただ、『A Rush〜』のアルバムは、「Politic」から始まる。もう始めからべらぼうに暗い。syrup16gの「負け犬」並みに暗い。一曲を通して救われるような箇所が何もない。始めのCm7から暗すぎる。

 話は変わるが、当時サブスクリプションが今ほど定着しておらず、せかせかウォークマンにCDを取り込み音楽を聴いていた筆者は、TSUTAYAで適当にアルバムを5枚借りて(5枚で1000円そこらだったはず)聴くということをよくしていた。そのため時にあまり好まない物であったり、聴いてすぐ気にいるようなアルバムでなかったりすることも往々にしてあったが、お金をかけて借りたアルバム、というのが少し悔しくて何回も聴くということをしていた。その結果やはり全然好きになれないものもあれば、良さに気付いていくこともあった。今回の体験は後者に当てはまる。

 それまではメロディーがキャッチーな物を好んで聴いていた気がする。だが、悪く言えば単調、良く言えば安定感のあるメロディーがなんだか聴いていて落ち着く、ということに気が付いた。このアルバムは全体を通してそこはかとなく暗さが漂い、ある曲は感動的、またある曲はいつもは閉まってある暗い部分に働きかけるような魅力がある。Coldplayはアルバムを通して一貫している部分がありつつもカラーが結構変わるので、気になったらぜひ他の楽曲も聴いてみてほしい(この辺はかなりバンプと共通する節があると思う。このことはまたいつか触れよう)

 年月が経ち、このアルバムは単純に好きなアルバムになっていたが、思わぬ場所で耳にすることになる。用事があり夜の歌舞伎町をふらふら歩いていた時のこと。あるホストクラブの前を通りかかったら、「Politic」が流れている!中には入らなかったが、誰の選曲なんだろうか。ターゲットにする層が狭くないか。